【初心者向け】メタマスクの基本的な使い方 Part.2 ~トークン追加・復元・取引履歴編~

こんにちは!JPYCです。
前回に引き続き、メタマスクの使い方を見ていきたいと思います。
前回の内容を改めてまとめると、下記の通りでした。
〇 暗号資産を管理するウォレットがわかる。
〇 ウォレットの1つであるメタマスクがわかる。
〇 メタマスクの登録ができる。
〇 メタマスクの基本的な使い方がわかる。
もしまだの方は、下記のリンクからどうぞ。
【初心者向け】メタマスクの基本的な使い方 Part.1 ~ウォレット作成・送付・接続編~
今回はメタマスクの基本的な使い方 Part.2なので、よりメタマスクを理解できる・使いこなせるようにしてくのが目標です。
この記事で学べる具体的な内容はこちら。
〇 トークンの追加方法。
〇 ウォレットの復元方法。
〇 ウォレットのインポート方法。
〇 取引に必要な手数料の考え方。
〇 取引履歴について。
です。
では、さっそく見ていきましょう。
□メタマスクの使い方(トークン追加・復元・取引)について解説
■トークンをウォレットに追加する方法
まず最初にトークンをウォレットに追加する方法について、解説していきます。
トークンというのは、なんだ?と思ったかもしれませんが、平たく言えば通貨のことです。
通貨というのはいろんな会社・団体が発行するもので、言わば企業が独自で発行するポイントのようなものになります。
例えば、JPYCは弊社が発行するトークンになります。ほかにも、ビットコインやイーサリアムなどの暗号資産もトークンの1つです。
これらトークンは世界中のいろんな会社が発行しているので、メタマスクにすべて登録されているわけではありません。
あればそのままで表示されるのですが、中には自分で登録する必要があるものもあります。
それがここで説明する「トークンをウォレットに追加する方法」になります。
まずは、メタマスクに登録されているトークンの場合です。
・メタマスクで検索して追加する場合
この場合はメタマスクに情報が登録されているため、検索窓にトークンの名前を入力すればOKです。
まずはウォレットを開きます。ウォレットの開き方は、Google Chromeの右上にあるキツネマークをクリックです。
開いた画面で、一番下にある「トークンをインポート」をクリックします。
「トークンの検索」部分に、追加したいトークンの名前を入力します。今回は「DAI」を調べます。
今回は「DAI」を追加したいので、一番上の「Dai Stablecoin(DAI)」をクリックし「次へ」です。
あとはこの画面で「トークンを追加」をクリックすれば、終わりです。
ウォレットに戻ると、DAIがしっかり追加されていますね。これでトークン追加が完了です!
・検索しても表示されない場合
続いては「検索しても出てこない場合」になります。この場合は自身で必要な情報を検索して、その情報をウォレットに入力する形になります。
ここでは、USDCを例にしていきたいと思います。USDCはトークンの検索からで表示されますが、ここでは表示されないということで考えていきます。
その場合は、Etherscanで調べてみましょう。
ここでは「USDC」を追加したいので、USDCを「Search by Adress / Txn Hash / Block /Token /Ens」の部分に入力し検索します。
USDCと入力するといくつか候補がでてきますので、自分がトークンを追加したいものをクリックします。
そして、できてきた画面の右側に「Profile Summary」があります。ここの部分の「Contract」がUSDCというトークンの情報になります。
「0xA0b86991c6218b36c1d19D4a2e9Eb0cE3606eB48」をコピーします。
上の画像にある青矢印の先にマウスを合わせ、クリックするとUSDCのアドレスがコピーできます。
メタマスクに戻って、トークンの追加からカスタムトークンを選択。
「トークンコントラクト アドレス」にコピーしたアドレスを入力します。
そうすると
トークンシンボル: USDC
トークンの小数桁数 :6
と自動入力されるので「次へ」をクリックします。
最後に「トークンをインポート」をクリックします。
このように、トークンの追加が完了しました。
・JPYCでトークン追加をやってみよう!
これでトークン追加の方法は、理解できましたね。
1つ目は、メタマスクで検索する。
2つ目は、Etherscanで検索する。
では弊社の発行するJPYCで、トークンを追加してみましょう!
みなさんが、しっかり理解できているか確認ですよ(最後に答えを載せておきます)
■ウォレットの復元をする。
ではウォレットの復元方法について、みていきます。※この記事では、簡易的に説明しています。
復元は、メタマスクを再インストールしたり、メタマスクを使っているパソコンやスマホを新しくしたり、別の機種に切り替えたりするときに行います。
このとき必要なのは、メタマスクを登録した際に出てきた「シークレットリカバリーフレーズ(Secret Recovery Phrase)」(旧シードフレーズ)です。
ちゃんとメモしてますよね?もしなくなってしまってるなら、メタマスクが開ける間は確認ができますので、先にこのシークレットリカバリーフレーズを確認してから復元をしましょう。
では、話を進めていきます。
新しく切り替えたい機器で、メタマスクをインストールします。そして開いた画面で「Import wallet」をクリックします。
インストール時に保存した、シークレットリカバリーフレーズを入力。
次に、新しいパスワードを「新規パスワード(New password)」に入力。
最後に「パスワードの確認(Confirm password)」に新しいパスワードを入力して、「Import」をクリックすれば復元が完了します
ただし、トークンやネットワークの情報は再設定する必要があります(トークンの残高はちゃんと残っていますので、安心ください)
■他のウォレットをインポートする方法
続いて「他のウォレットをインポートする方法」にいきましょう。
そもそも、このほかのウォレットをインポートするというのは、
『メタマスクではない別のウォレットを持っているけど、メタマスクでも使いたい』というときにおこなうものです。
わかりやすく例えるなら、財布新しくしたから、現金や小銭、クレジットカード、ポイントカード、クーポンとかを、古い財布から移動しよう!って感じです。
このときメタマスクへ、移動するので、”イン”ポート。
逆にメタマスクから、違うウォレットに移動するときは、”エクス”ポート
ざっくりこんな感じで覚えておいてください。
まずはウォレットを開いて出てきた、いろんな色が混ざった画像(右上部分)をクリックします。そして、出てきた画面で「アカウントのインポート」を選択します。
別のウォレットの秘密鍵を入力して「追加」をクリックすると、インポートが完了します。
■取引に必要なガス代(手数料)について
送金といった取引をする際、ガス代というものがかかります。ガス代とは、手数料のことです。
これはネットワークごとに違うトークンが必要であり、例えばいま話しているイーサリアムネットワークであれば、ETH(イーサリアム)でガス代を払うことになります。ほかにはPolygonネットワークであれば、MATICというようになります。
EtherscanにあるGas Trackerでは、イーサリアムネットワークでの取引にかかるガス代の目安を知ることができます。ETH Gas Stationでも知ることができます。
High(約30秒以内で取引するのに、必要なガス代)
Average(約3分以内で取引するのに、必要なガス代)
Low(約10分以内で取引するのに、必要なガス代)
というように、ガス代を多く支払えば優先して処理してくれるし、少なければ後回しになります。しかし、少ないからといって処理してくれないわけではありません。あくまで、優先度の違いです。
どれくらい早く処理してほしいか、低・中・高から選択することができます。
詳細オプションで、より詳細な設定も可能です。
簡単に解説しますが、ここの最大手数料(Max fee)を変更すればOKです(最大優先手数料(Max Priority fee)でも可)
メタマスクでも自動的におすすめのガス代を表示してくれますが、適切なガス代ではないこともあります。なので、送金時には、上であげたサイトを参考にして、ガス代を設定することをおすすめします。
■送金・取引履歴の確認(トランザクションの確認)
最後に、送金・取引履歴の確認方法をみていきます。
取引は別名「トランザクション」といい、送金というのは取引の一部です。
ここでは送金の履歴を見ていきますが、この部分でほかの取引内容(ほかの通貨と交換したなど)も確認ができます。
そして取引は、アクティビティ確認できます。
まずはウォレットを開きます。「アクティビティ」という部分をクリックします。
そうすると、取引履歴が出てきます。見たい取引内容をクリックすると、詳細が表示されます。
さらに、詳しい取引概要が知りたい場合は、「ブロックエクスプローラーで表示」をクリックすると確認できます。
□ メタマスクの基本的な使い方~トークン追加・復元・取引履歴編~のまとめ
ということで、今回解説した内容はこの通りです。
〇 トークンの追加方法。
〇 ウォレットの復元方法。
〇 ウォレットのインポート方法。
〇 取引に必要な手数料の考え方。
〇 取引履歴について。
でした。
今後この中でよく使うものもありますので、使い方に慣れていきましょうね。
・【答え合わせ】JPYCをメタマスクに追加しよう!!
最後にトークン追加で出した、JPYCをウォレットに追加するの答え合わせです。
みなさんこのように、JPYCがウォレットに追加できましたでしょうか?
このようにできていれば、もう完璧!!ですよ。
では、まだ追加できていないひとは、このあと答えを解説していきますので確認くださいね。
まず今回、メタマスクにトークンを追加する方法を2つ紹介しました。覚えていますでしょうか。
①メタマスクで検索、②Etherscanで検索
大丈夫ですか?あっていました?
覚えていなくても大丈夫です!実際にトークンをメタマスクに追加していきますので、ここで理解しましょう。
①のメタマスクで検索の場合、JPYCは検索しても出てきません。なので、②のEtherscanで検索し追加していくことになります。
JPYC(Ether)のコントラクト:0x2370f9d504c7a6e775bf6e14b3f12846b594cd53
これをトークン追加で「トークン コントラクト アドレス」に入力すればOKでした。
あと、もうひとつJPYCをウォレットに追加する方法がありまして。。。
JPYCホームページの対応チェーン一覧に「Ethereumコントラクトアドレス」というのがあります。ここの右にあるメタマスクのマークをクリックすると、上のようになります。
あとは、トークンの追加をすればOKでした。
ほかのネットワークで追加したい場合も、同様の手順となります。※ほかのチェーンでJPYCを追加する場合は、事前に対応するチェーンをメタマスクに設定してから行ってください。メタマスクにネットワーク(チェーン)を追加する方法は、こちらからどうぞ。
今後も、皆さんが疑問に思ったことを調べて、お伝えしていきますので、気軽に質問お願いしますね。