こんにちは、JPYCです。
今回は、ネットワークというものについてわかりやすく解説していきたいと思います。
ネットワークの違いについて理解していないと、資産を失ったり、思わぬ損失をしてしまうことがありますので、しっかり理解しておきましょう。
もくじ
- もくじ
- ブロックチェーンネットワークとブリッジについて
- ネットワークとは、島のことである。
- ネットワークによって、違いがある!?
- ブリッジで、違うネットワークにトークンを移動する。
- ネットワークに関する注意事項
- まとめ
- 理解度チェック
本記事は、初心者向けの内容となっています。そのため、ブロックチェーンに関するすべての内容をまとめたものではなく、内容も精確ではないことをご理解ください。
ブロックチェーンネットワークとブリッジについて
ネットワークとは、島のことである。
これまでメタマスクの使い方の記事で、イーサリアムネットワークやPolygonネットワークの設定を行いました。
このネットワークというのは、なんなのでしょうか。
簡単に言えば、島です。
イーサリアムという島があります。ほかにもPolygonという島もあります。その島の中で、みな各々野菜や果物、お肉、魚、穀物(トークン)などを持っている状態です。
そして、野菜を魚に、お肉を穀物に、、、のようにトークンとトークンを交換したり、保管したりしています。※トークンとは、暗号資産やJPYC Prepaidのこと。
ざっくりこんなイメージで覚えておきましょう。
実は、ネットワークというのは無数にあります。
xDai、Shiden、SOLANA、RONIN、AVALANCHE、FANTOM、ARBITRUM、COSMOS、ICPなどです。
このうちJPYC Prepaidを購入して、受け取れるネットワークは、Ethereum・Polygon・Avalanche・Astar・Shiden・xDaiになります。
まとめれば、JPYC Prepaidを購入すると、指定した島でJPYC Prepaidというトークンを受け取り、その島の中でJPYC Prepaidをやり取りとして使うという感じです。
ネットワークによって、違いがある!?
どうして、こんなにも複数のネットワークがあるのでしょうか。ここですべてを語るのは難しいので、わかりやすい違いをピックアップします。
- ガス代(手数料)の違い
おそらくユーザーにとって気になる点が、ガス代です。ガス代というのは、取引にかかる手数料のことです。
Ethereumネットワークが一番メジャーなネットワークになりますが、ガス代がほかのネットワークと比べて高い傾向にあります。
ネットワークの状況にもよりますが、トークンを送信する場合、Ethereumネットワークでは100円程度。PolygonやAstarネットワークであれば、1円程度(もしくは1円以下)で取引が可能です。
ガス代について詳しく、わかりやすい解説をしていますので、参考にしてください。
- 処理のスピード
処理のスピードというのは、取引開始をしてから完了するまでにかかる時間のことです。
イメージ的には、インターネットで買い物をするとき、決済ボタンを押してから完了までの時間といえばいいでしょう。まれに、ぐるぐる回って処理が完了しないってことありませんか?これが早いといいですよね、という話です。
筆者の主観にはなりますが、Avalancheネットワークが早い傾向にあります。
また、処理自体が遅れたり、停止したネットワークもあります。
- DEXの利用可能か。
DEX(分散型取引所)を利用したくても、そのDEXがネットワーク対応していないと利用ができません。
簡単なたとえで言うならば、ゲームのプレイステーションのソフトを持っていて、ゲームをしたい。しかし、ゲーム機器は、ニンテンドースイッチしか持っていない状態のようなもの。これではゲームができませんね。
実際の例でいうと、UniswapというメジャーなDEXがあり、これはEthereum・Polygonなどに対応しています。しかし、AstarやAvalancheには対応していません。2022年初めに流行ったStepn(ステップン)というゲームは、最初はSolanaネットワークのみ対応でした。
これだけではありませんが、ネットワークにはこのように各々特徴があります。
今後、JPYC Prepaidで取り扱っているネットワークについて、簡単なまとめを発信していこうと思います。
ブリッジで、違うネットワークにトークンを移動する。
では、違うネットワークでトークンを使いたい!と思った場合、どうすればいいのでしょうか。そのときに使うのが、ブリッジというものです。
ブリッジというのは、異なるネットワーク間でトークンを移動することを言います。
ネットワークの説明で、ネットワークというのは島のようなものですということを言いました。
これで考えると、島からほかの島へ、食材(トークン)を運ぶこと。これがブリッジということです。
ただ、島によっては、このトークンは使えないよ。需要ないよ、、、ということもあります。
そもそも、島と島に橋がかかっている(ブリッジができる)とも限りませんから注意しましょう。また、ブリッジには手数料がかかります。
JPYC Prepaidは、JPYC公式のJPYC Prepaid BridgeやCelerのcBridgeを使って、Ethereum・Polygon・Astar・Avalanche間のブリッジが可能です。
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CelerのcBridgeで、他ネットワークのJPYCとブリッジしよう。
ネットワークに関する注意事項
ネットワークについて、理解いただけたでしょうか。
最後に、ネットワークの違いで起こるトラブルについてお話しします。
例えば、あなたがメタマスクに、USDCというドルステーブルコインを持っていて、取引所に送るとします。
その取引所では、USDCを受け付けているということでした。
なので、あなたが所有するPolygonネットワークのUSDCを送ります。
しかしながら、時間が経っても取引所にUSDCが届いたという連絡が来ません。どういうことでしょうか。
実はその取引所では、USDCに関しては、”Ethereumネットワークのみ”受け付けているということでした。
となると、あなたが送ったのは”PolygonネットワークのUSDC”であるため、受付対象外になっているんですね。
ネットワークに関するトラブルになるのは、「取引所が”どの”ネットワークでUSDCを受け付けているか」になります。
これはUSDCに限らずほかのトークンでも起こり、ネットワークの違いが引き起こす問題です。
外部の取引所やウォレットなどからの暗号資産の預入や送付が増加しております。預入や送付の増加にしたがって、イーサリアムなど暗号資産の誤送付も増加しております。最悪の場合、暗号資産の取り出しができなくなることや喪失してしまうおそれがございますので、暗号資産の預入や送付をされる際は以下の点をあらかじめご確認の上、お手続きいただきますようお願い申し上げます。https://coin.z.com/jp/news/2021/04/7513/
ポリゴン(MATIC)の預入・引出については、Ethereumネットワーク上のERC20トークンにのみ対応しています。Polygonネットワークからの預入、または引き出しには対応いたしかねますのでご注意ください。現時点において、誤ってPolygonネットワークから送金された場合、回復処理を行うことはできません。https://support.bitbank.cc/hc/ja/articles/7498930212377-ポリゴン-MATIC-入出金時のネットワークについて
ネットワークを誤って送ってしまった場合、取引所に連絡し処理をしてもらうことになるでしょう(手数料も取られます)場合によっては、処理すらしてもらえず、資産を失うことにもなりかねません。これをセルフGOXともいい、初心者にありがちなミスです。
トークンを送る際は、このネットワークに注意しましょう。
まとめ
今回は、ネットワークについて解説しました。特に暗号資産を始めて利用する方には、ややこしいもので、送信のミスにつながりやすいです。
ですが、この記事を理解できていれば、こういったミスは防げます。また、取引する際は焦らず、確認してから行うようにしましょう。最後に理解できたか確認して終わりにします。