こんにちは、JPYCです。
今回は、シークレットリカバリーフレーズを使って、メタマスクの復元を行いたいと思います。
もくじ
- もくじ
- ウォレットの復元とは。
- シークレットリカバリーフレーズの確認方法
- シークレットリカバリーフレーズを使ったウォレットの復元方法
- まとめ
ウォレットの復元とは。
ウォレットの復元するときというのは、例えば使っているパソコンやスマホなどの機器を新しくしたり、アプリなどの不調により再ダウンロードしたりするときに行います。
また、パスワードを忘れてしまった場合にも復元を行うことで、パスワードの再発行が可能となります。
これまでの記事でウォレットとしてメタマスクを紹介してきましたが、ほかのウォレットも実はあります。
これまでメタマスクを使ってきたが、別のウォレットを使いたいとなった場合にもこの復元することで、新しいウォレットで利用することができます。
では復元を行う場合、なにが必要かというとシークレットリカバリーフレーズになります。
シークレットリカバリーフレーズの確認方法
シークレットリカバリーフレーズ?となった方は、再度メタマスクの作成方法の記事を読んでいただき、シークレットリカバリーフレーズがどういうものなのか理解してください。
そして、まだメモ等していないかたは、メタマスクが開ける限りは確認ができますので、確認しメモをしっかりしましょう。
では、メタマスクでシークレットリカバリーフレーズを確認する方法を見ていきます。
まずは、メタマスクを開き、右上の部分をクリックします。
「設定」をクリックします。
「セキュリティとプライバシー」を選択
「シークレットリカバリーフレーズを公開」を選択
メタマスクのパスワードを入力し、「次へ」
長押ししてSRP(シークレットリカバリーフレーズ)を表示をします。
シークレットリカバリーフレーズを確認することができます。
少し話はそれますが、このシークレットリカバリーフレーズはBIP-39という規格の元作られています。
Ledgerデバイスが24単語のリカバリーフレーズを生成する仕組み
Ledgerは、すべてのデバイスにおけるリカバリーフレーズの生成と解釈に BIP 39と呼ばれる規格を使用しています。BIP 39は、他にも多くの階層型決定性ウォレットで使われている業界標準規格です。Ledgerデバイスがデフォルトで使用するBIP 39シードのタイプは、具体的には BIP 39ワードリスト (英語) の2048単語のみで構成される24単語のニーモニックです。BIP 39の24単語ニーモニックシードの生成方法は以下のとおりです。 デバイスは、デバイスのに内蔵されている真性乱数発生器 (TRNG) を使用して、256個のランダムビットのシーケンスを生成します。 最初の256ビットのSHA-256ハッシュの先頭8ビットが末尾に追加され、264ビットになります。 全264ビットは、11ビット x 24グループに分割されます。 11ビットの各グループは、0〜2047の範囲の数値として解釈され、BIP39ワードリストのインデックスとなり、それに基づいて24単語が導出されます。 この処理の結果、デバイスは2 256個のニーモニックシードの組み合わせの中から、1個のニーモニックシードを生成します (これは、存在し得る 115 792 089 237 316 195 423 570 985 008 687 907 853 269 984 665 640 564 039 457 584 007 913 129 639 936 個のニーモニックシートのうちの1個ということになります) 。 なお、最初の23単語は完全にランダムですが、最後の単語は3つのランダムビットとSHA-256ハッシュから計算された8ビットから派生します。つまり、最後の単語はチェックサムとして機能することが可能です。そのため、復元中に不正なシードがデバイスに入力されると、デバイスはそのシードが無効であることを検出することができます。 誰かが私のシードを推測することは可能ですか? 24単語のニーモニックシードには、2 256通りの組み合わせが存在します。ちなみに、地球上に存在する原子の数はおよそ2 166 個と推定されています。誰かがお客様のシードを推測できる可能性は、ほぼ不可能と断言できるほど天文学的に小さいことがお分かりいただけるでしょう。
support.ledger.com
下のBIP0039 一覧のリンクを開いてもらえればわかりますが、2048個の単語から12個を選び、並び替えたのがシークレットリカバリーフレーズになります。
また、このシークレットリカバリーフレーズは、先頭の4文字(例、avocado→avoc)が保管してあれば、一覧から探すことが可能です。
そのため、メモするときに単語すべてをメモする必要はありません。
BIP0039の一覧
https://github.com/bitcoin/bips/blob/master/bip-0039/english.txt
シークレットリカバリーフレーズを使ったウォレットの復元方法
では、ウォレットの復元方法について、みていきます。
新しく切り替えたい機器で、メタマスクを再度インストールします。そして開いた画面で「既存のウォレットをインポート」をクリックします。メタマスク公式サイト:https://metamask.io/
メタマスクが改善のため、データを取得しますというものです。「I agree(同意する)」を選択します。
そして、シークレットリカバリーフレーズを入力します。この場合冒頭4文字ではなく、すべての単語を入力してください。
新しいパスワードを「新規パスワード」に入力し、「ウォレットをインポート」
これで、ウォレットの復元が完了しました。
ただし、トークンやネットワークの情報は再設定する必要があります(トークンの残高はちゃんと残っていますので、安心ください)
Polygonネットワークなどのほかネットワークを利用する場合は、再度ネットワークの追加が必要です。
ネットワークをMetaMask(メタマスク)に追加する方法
こんにちは、JPYCです。

blog.jpyc.jp

ほかのJPYCなどのトークンを表示したい場合は、トークンの追加設定が必要です。
JPYCトークンをMetaMask(メタマスク)に追加する方法
JPYCのホームページ( https://jpyc.jp/ )に、各ネットワークのコントラクトアドレスが表示されています。 追加したいネットワークのメタマスクのロゴをクリックすることで、追加ができます(メタマスクに、ネットワークの設定が済んでいる必要があります。ネットワークをメタマスクに追加する方法については、 。)

blog.jpyc.jp
メタマスク以外のウォレットで使いたい場合は、同様に既存のウォレットを利用するを選択し(表現はウォレットにより異なります)、シークレットリカバリーフレーズを入力することでメタマスク以外でのウォレットが利用可能となります。
まとめ
ということで、今回はシークレットリカバリーフレーズを使ってメタマスクの復元方法を解説してきました。
一番重要なのは『シークレットリカバリーフレーズをしっかり管理すること』になります。
ここさえしっかりしておけば、どんな時でもウォレットの復元は可能です。